製造先に久米繊維を選んだ理由|三方良し

久米繊維

undetrozeが、何故製造依頼先の会社に久米繊維工業株式会社を選んだのかを書いていきます。

Win-Win

win-win
Win-Win(ウィンウィン)という言葉はご存知ですか?
これは、自分も相手も勝つ。つまり、売り手側と買い手側の、相互ともメリットがある事です。
Win-Winは色々な事に当てはめられますが、例えばビジネス上の企業と顧客との関係の場合、
買い手(顧客)は、売り手(企業)の商品が欲しい場合、対価として適正の金額のお金を支払い手に入れます。
売り手(企業)側だけが得をするようならたちまち悪い噂が流れて経営の継続が困難になっていきます。
買い手側(顧客)だけが一方的に得をするならいくら売り上げても赤字が続き、ビジネスとして成立しません。
企業は、品質や価格設定やブランディングなど、試行錯誤しながらどちらにも幸福になれるWin-Winになれるように活動しています。

三方良し

買い手よし、売り手よし、世間よし

このWin-Winよりも上をいく考え方があります。それは「三方良し」です。
三方良しは江戸時代の近江商人が生んだ言葉で、
「買い手良し、売り手良し、世間良し」の、買い手、売り手の他、世間からの三つを満足させるという意味です。
つまり、Win-Win-Winです。
この、自分と相手だけじゃなく社会的にもよくしていこうという「世間良し」は、
通常は考えない、あるいは最後の方に後回しにしがちです。もちろん社会に貢献出来るならしたいですが、
会社の利益を上げて、顧客や依頼者のメリットも考えて、社会貢献もするというミッションは、相当難易度が高いことです。

世間良しを真摯に実行している久米繊維工業株式会社

久米繊維ロゴ

アンデトローゼのTシャツボディを製造してくださっている久米繊維さんは、
この三方良しを本気で取り組んでいる素晴らしい会社です。
久米繊維さんがつくっているTシャツは、すべて国産です。
自社工場で生産をし、日本人の雇用を生み、地域活性化など、社会に大きく貢献されています。
日本の繊維製品自給率が4%に落ち込み、日本の市場に並ぶTシャツの90%以上が海外産とも言われている中、
従業員を抱え、国内の自社工場を持って活動を続けるのは並々ならぬ苦労があると思います。
いかに国内生産を大切にそしてこだわっているかわかります。

四方良し?

さらに、久米繊維さんは地球環境への取り組みを徹底しています。
Tシャツに使う糸は綿などの天然素材だけ使用し、ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維は一切使用しません。
それ以外も、Tシャツのプリントに使うインクなどの副資材までも環境負荷の低下を考え努めています。
その他、久米繊維さんのHPに詳しく記載されています。久米繊維工業>会社案内>環境方針
このように、どうしても外見に意識がむいてしまうファッション業界でここまで徹底的に環境問題を考えている企業は本当に貴重です。
天然繊維のみ使用する方針は、化繊を使用している企業と比べ明らかに不利であり、かなり勇気のいる事だと思います。
環境に対する本気度がわかります。
地球の事も考えているのは、定義を細かくしたら、三方良しの上をいく
「買い手良し、売り手良し、世間良し、地球良し」の四方良しといえるのかもしれません。

製造先に久米繊維工業株式会社を選んだ理由

製造先に久米繊維工業株式会社を選んだ理由は、国産Tシャツの原点となる色丸首を製造したメーカーという事や、
国産Tシャツのトップクラスのシェアという実績や、1935年創業という信頼や、品質の良さというのはもちろんあります。
しかし、上記で説明した、社会や地球の事も考えているという事も大きな理由のひとつです。
昔の私は、自分の事で精一杯で、世間や地球の事を考える余裕はありませんでした。
しかし3.11の大震災が起こり、ありえないと思っていた事が現実に起こり、意識や考え方が変わりざるを得ませんでした。
私以外にも意識が変わった人はいらっしゃると思います。
原発の環境問題や、仕事不足や、海外産ばかり頼っていると遭難時に物資支給の届くスピードが遅くなり命に関わるという事が起こり、
ほんの少しでも社会に貢献したいし、出来る限り頑張ってみたいと思いました。
上記の徹底した行動に感動し久米繊維さんがつくったTシャツで作品を遺していきたいと強く思いました。
それから今まで使っていた海外産のTシャツを辞めて、久米繊維さん本社に出向き、「Tシャツをつくらせてください」と、
出来る限りの誠意と情熱を伝え、体当たりしました。
情熱を汲んでくれたのか私の事を好意的に見てくださり、現在の関係があります。
アンデトローゼは久米繊維さんのTシャツボディに見合う作品をつくりあげていきます。